痙攣性便秘の場合は食物繊維の摂り方に要注意です

便秘解消に有効とされる食物繊維ですが、便秘のタイプによっては摂りすぎでかえって便秘を悪化させてしまうことがあります。これを防ぐには、便秘のタイプを知ることと、食物繊維の種類について理解することが必要になってきます。

痙攣性便秘とは

慢性的な便秘には、腸の形状の異変や病気、薬物の影響を除けば3種類のタイプがあります。弛緩性便秘、直腸性便秘、そして痙攣性便秘です。このうち食物繊維の摂取で症状が悪化することがあるのは、痙攣性便秘です。通常の腸の蠕動運動は、腸の上流から下流に向かって順々に行われることで、歯磨き粉のチューブを絞り出すように便が腸管内を移動していきます。ところが痙攣性便秘では、腸の蠕動運動が順々にリズムよく行われず、腸管内の便の移動が留まってしまうことで便秘になります。痙攣性便秘の原因は、不規則な生活や睡眠不足、精神的なストレスなどでにより自律神経の働きが乱れることと考えられています。

痙攣性便秘と食物繊維

実は食物繊維にも種類があり、大きく2種類に分けられます。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維です。水溶性食物繊維は水に溶け、食品中の水分を吸収してゼリー状に変わります。不溶性食物繊維は水には溶けませんが、保水力があり、水を含んで容積が増え、便のかさを増す役割があります。痙攣性便秘では、この不溶性食物繊維が要注意なのです。不溶性食物繊維の摂取でかさが増えた便は、腸壁を刺激して蠕動運動を起こそうとします。これが痙攣性便秘の場合には強い刺激となって、不規則になってしまった腸の蠕動運動をさらに促進しまいます。すると便は腸管内を移動しづらくなり、水分がどんどん吸収されて固くてコロコロした、排出しづらい形状の便になってしまうのです。痙攣性便秘の人では不溶性食物繊維の摂りすぎは控えて、水溶性食物繊維を摂取しましょう。

まとめ

痙攣性便秘の人が不溶性食物繊維を摂りすぎると便の容積が増し、また腸管を刺激することで不規則になっている蠕動運動をさらに促進してしまうことから、便が腸内で動かなくなり固いコロコロした排出しづらい便が形成されるようになります。痙攣性便秘の人では不溶性食物繊維の摂りすぎは控えましょう。